令和元年9月30日、京都市会での定例議会が開催された。議題には、請願の付託や一般質問などが挙げられ、教育や観光問題に関する多様な意見が交わされた。
まず、寺田一博議員が市政一般に関する質問を行い、特にひきこもり支援について議論が展開された。彼は、ひきこもりという深刻な問題に対し、相談窓口の一元化や、関係機関との連携強化を求めた。更に、相談窓口を再編し、あらゆる年齢層に対応すべきだと強調した。
その後、門川市長も応じ、最近のひきこもり相談状況について報告。市長は、相談窓口を一元化するとし、地域との協力を重視した支援方針を打ち出した。
加えて，加藤昌洋議員からは、上下水道事業の経営についても質問がなされた。彼は、上下水道の老朽化、経営環境の厳しさを指摘し、適正さを求めた。市長は、効率的な経営運営や水需要の増加に向けた施策を強化すると述べ、専門家や関係者と連携し上水道サービスを守る姿勢を示した。
その後、ほり信子議員が教育問題について、特に学校における教職員の働き方改革や不登校児童への支援策の充実を求めた。彼女は、教職員の働き方改革について、無駄な業務を削減し，教員の使い勝手を改善する必要性を訴えた。教育長は，各校の負担軽減策を進めつつ、教職員の資質向上を図る考えを示した。
井上よしひろ議員は，地域での商業振興や，宇治市における住宅政策について言及し，地域経済の活性化を要請した。また，京都市の観光環境や地域との調和の重要性についても強調され、観光施設や宿泊業の整備を進めるべきだという意見が示された。さらに，地域住民との連携や観光行政が進まぬ状況に対して改善策を求める発言が相次いだ。
最後に、玉本なるみ議員が子どもや高齢者の福祉施策を取り上げ、特に国民健康保険の負担軽減策や子供の補聴器支援制度を提案。市長や局長たちは，今後の施策への反映を約束した。市民の意識や声をしっかりと受け止め、京都の未来に向けた取り組みに全力を尽くす姿勢を示した。