令和4年6月15日、花巻市議会は定例会を開催し、一般質問が行われた。櫻井肇議員は非核平和都市宣言に関する見解を上田市長に問いただし、核共有についての議論が市における平和の意識と矛盾することを指摘した。
櫻井議員は、宣言文を引用しつつ、ロシアによるウクライナ侵攻を受けて日本での核兵器共有議論が生じることに危機感を示し、非核三原則の遵守が必要との姿勢を強調した。これに対し、上田市長は市としての立場を維持するとし、国民投票などを通じた意見集約の重要性を述べた。
続いて櫻井議員は、発達障がい児の子育て支援において、社会全体での支援が求められると訴え、その相談体制の充実を求めた。市の健康福祉部長は、相談件数の増加に応じて各支援機関と連携を強化していると応じた。
また、子供の貧困対策では、岩手県の実態調査を基にした具体的な施策を求める発言があった。市長は実態調査への基づいた施策展開を約束し、子供たちの支援について更なる取り組みを表明した。
さらに、議場では障害者手帳に関する質疑があり、菅原議員はミライロIDアプリの導入状況を問うと、健康福祉部長がアプリの利用促進に努めると答えた。
その後、藤井幸介議員は原油価格高騰に対する市の支援について質問。またコロナ渦での生活困窮者支援の強化に言及した。市長は国や県と連携し、適切な支援策を考慮する意向を示した。
一般質問は様々なテーマにわたり、花巻市の地域課題に対する対応とさらなる支援が求められていることが浮き彫りとなった。本議会では住民の声を反映させた施策の必要性が議論された。