令和4年9月6日に開催された三田市議会定例会では、さまざまな議題が議論された。
最初に、多胎児家庭への支援策が取りあげられた。この取組は、妊娠中の多胎妊婦に向けた健康診査や、出産後の家庭支援などを含むが、まだ課題が残っている。
「妊婦健康診査助成事業における多胎児妊婦加算を検討してほしい」という声があり、特に多胎妊婦にとって頻繁な健診が必要とされるため、助成の拡充が求められた。議員は、現在の支援状況では十分でなく、今後の改善が必要だと強調した。
次に、不妊症・不育症支援の現況が中立的に説明された。令和3年度から始まった支援事業への実績がゼロであり、実際のニーズに対してアプローチが及んでいないことが懸念されている。市長は、今後市民との連携を図りながら、支援を継続的に進めると述べた。
また、合理的配慮の必要性が強調され、特にヘルプマークの導入にかかわる意見が交換された。市内での認知度はあるものの、実際の利用が少なく、認識向上に向けた施策が当面の課題となっている。
次の議題では、障害者雇用について話された。市は現在障害者法定雇用率を達成しているものの、今後はさらなる職場環境整備に努め、障害者が活動しやすい環境を整えることが重要視されている。
災害対策の分野では、特に要配慮者に対する避難支援計画に関する進捗と、福祉避難所の運営体制について議論が行われた。市は、避難行動要支援者名簿を基に個別支援計画の作成を進めており、今後も流動的に確認・修正していく方針を示した。
最後に、無事にさまざまな施策が行われる中、議員からの要望として、これらの特別な支援が確実に実行されることへの期待が表明された。また、エンドユーザーの反応と声を、市がきちんと捉えていく姿勢が求められた。