令和3年第2回定例会が開催された千歳市議会では、新型コロナウイルス感染症への対応が主な議題となった。
日程第1の一般質問では、自民党議員会の岩満順郎市議が新型コロナウイルス感染拡大に関連した情報の伝達について質問した。岩満氏は、市内で幼児や小学生の感染事例が発生した際、関係園への情報伝達がなされなかったことを指摘した。これに対し、山口市長は、保健所が保護者へPCR検査の結果を通知する仕組みであることを説明し、学校名などの公表を行わなかった理由として、感染者や家族の人権と個人情報保護への配慮を挙げた。山口市長は、情報提供の尽力を強調し、今後の対応についても検討すると述べた。
次に、ワクチン接種に関する質問も行われた。岩満議員は、接種の申し込みがスムーズに行えなかった原因を問うと、山口市長は電話回線を増強し、予約環境改善に努めていると答えた。また、接種率についても言及され、66.9%の達成を報告した。岩満議員は、感染予防の観点から、特に教育機関で働く職員のワクチン接種が重要であると強調した。
また、選挙管理運営にも触れられた。北村選挙管理委員会委員長は、コロナ禍での投票所の安全確保に向けた対策を詳細に説明し、投票率が下がった要因を分析した。次回選挙の投票率向上策として、選挙の重要性を再認識させる必要性も強調された。
中心市街地の活性化についても議論が展開された。鈴木美加議員からは、新たな商業施策の取り組みについての提案があり、特に駅前周辺の整備計画の進捗状況が報告された。民間事業者との連携による発展的な町づくりの重要性が語られた。
さらに、まちライブラリーの存続についても質問が行われ、利用者数の回復が期待される。市の文化施策が市民に与える影響とその重要性は、今後の議論でさらに深められそうである。
今回の会議を通じて、市民の安心や健康を確保するための施策の強化が求められている。