令和4年第3回神石高原町議会定例会が6月21日に開催された。
本会議では、いくつかの重要な議案が可決された。特に、令和4年度一般会計補正予算及び国民健康保険税条例の改正についての議論が中心であった。
副町長の森重純也氏は、補正予算について次のように説明した。「令和4年度神石高原町一般会計の現計予算額は118億3,799万5千円であり、これに3億4,055万7千円を追加し、歳入歳出の総額をそれぞれ121億7,855万2千円とするものである。主な内容は、新型コロナウイルス感染症関連対策である。」
説明の中で、特に子育て世帯生活支援特別給付金給付事業の追加や、農業関連事業の支援の重要性が強調された。議案第73号は原案通り承認された。
さらに、議案第74号から第78号まで、工事請負契約の締結に関する議案も可決された。森重副町長は、「生活基盤施設耐震化等交付金事業」や「水道未普及地域解消事業」に関する工事請負契約の締結についても詳細に説明した。特に、令和4年度の国庫支出金の活用については、地域住民の生活向上に寄与する重要な要素であるとされた。
コロナ禍の影響もあり、議会内では年々増加する介護や健康に関する経費の見直しが活発に行われている。保健福祉課長の松井和寛氏は、「新型コロナウイルスの影響で介護保険料の減免措置を実施する方針である」と述べ、町民への経済的支援の必要性を訴えた。議案第81号も原案の通り可決された。
議案第79号では特別職の職員報酬額を見直す議論が行われた。森重副町長は「高度な専門知識を持つ者を任命するため、報酬額を改正することが必要である」と説明した。町の抱える課題として、人材確保の重要性が再確認された。
国民健康保険税条例の改正や介護保険条例の改正に関しても詳細な質疑が行われ、林憲志議員からは「税負担への影響」に関する疑問が表明された。この点に対して松井氏は、「町の立場からはできる限りの配慮を図るつもりである」と説明し、今後の状況を注視する意向を示した。
最後に議案第88号では農業集落排水事業に関する補正予算が可決され、地域の水質向上に寄与する取り組みが一層進められることが期待されている。総じて、議会は地域住民の声を反映しつつ、持続可能な地域社会を目指す姿勢を示したと言える。