令和4年第2回矢祭町議会定例会が3月7日に開催された。会議では町長の佐川正一郎氏が議案に対する提案理由を詳細に説明。
新型コロナウイルスの影響で町の施策も変わり、一昨年からの影響を踏まえ、2021年度は接種対象者の約9割が接種を終えていると報告。ワクチン接種事業の進捗に感謝を表し、今後も感染拡大防止に向けた協力を求めた。優先すべきは町民の命と健康で、特に5歳から11歳までの子供へのワクチン接種の重要性を訴えた。
令和4年度の一般会計予算に関しては、市町村合併をしない矢祭町宣言から多様化する市民ニーズに対応するため、「自立するまちづくり」を推進。予算額は38億8千万円で、前年度と比較して18.8%の減額であり、収支均衡を目指している。教育長の任命や、農業委員会委員の任命に関しては、議会の同意が求められた。
議案第6号から第39号までは一括上程され、詳細な内容説明に入った。特に注目されたのは、消防団の報酬改正や町における多様な補正予算。改正の結果、消防団員の年額報酬が見直され、出動報酬が新設される。これにより、町の防災体制の強化が期待されている。
最後に、議会運営委員長から、今回の会議の特徴を踏まえた運営状況や今後のスケジュールについて報告があり、会期は3月11日までの5日間と決定された。議会の閉会後、付託された請願については管轄の常任委員会で審査される予定。今後も町民の期待に応えられるよう、引き続き努力することが強調された。