12月10日、矢祭町第7回定例会が開催され、複数の議案が採決された。特に注目されるのは、矢祭町観光レンタサイクル条例や読書活動の推進に関する条例の制定である。
このうち観光レンタサイクル条例は、鈴木正美議員の質疑に答えた事業課長の古市賢氏によると、「将来的には町村間の連携も考慮している」と述べた。料金設定は、近隣町村とも比較し、一般的な料金体系に合わせて設定されているという。利用者の利便を考え、ユーパル矢祭を起点とするシステムの整備を目指す方針が示された。
読書活動の推進についても、鈴木議員が「条例化の目的は何か」と落ち着いた態度で発言。町長の佐川正一郎氏は、「地域社会の実現を目指し、読書の重要性を広める条例だ」と意義を強調した。この議案も可決された。
他にも、さまざまな条例や予算が焦点となった。議案第83号の特定事業活動振興計画に基づく固定資産税の特例や、税特別措置条例等も原案の通り可決された。例えば、第91号の一般会計補正予算では、農林水産業費の補助金が新規計上されており、地域の発展に寄与する意図が込められている。
ひとたび議決されたこれらの議案は、矢祭町の発展や地域の活性化に寄与する重要な施策と位置付けられている。議事の最後に、監査委員の選任についても異議なく同意し、全体の集束を図る形が形成された。今後の施策展開に向けて、町議会と町の関係者が連携し、確固たる進捗を継続していくことが期待されている。