令和3年5月17日、印西市議会臨時会が開催された。この臨時会では、多くの重要な議題が扱われたが、特にコロナウイルス関連の対策と財政問題が強調された。ここでは、特に新型コロナウイルスワクチン接種の進捗状況と一般会計補正予算に焦点を当てる。
まず、板倉市長は、新型コロナウイルスの影響について議会で報告を行った。市長は、緊急事態宣言が延長され、さらにワクチン接種が開始されることを発表した。「高齢者向けの集団接種は本日から、個別接種は来週より始まります」と述べ、約1万700分の接種枠を用意していると強調した。
続けて、議案第1号として令和3年度印西市一般会計補正予算(第2号)が提案された。市長は、「この補正により、歳入歳出それぞれ9億7,696万6,000円を追加し、総額を420億9,227万5,000円とする」と明言した。
特に、待機児童の解消や、滝野中学校校舎の増築に必要な予算を増額する点が報告された。これにより、児童福祉における新たな支援が期待される。「令和4年開園を目指している民間保育園の施設補助も行います」と加え、市内の教育環境の整備も進められている。
更に、専決処分の承認を求める議案が続き、承認第1号と承認第2号がそれぞれ説明された。岡本市民部長は、地方税法の改正に伴う税条例の整備を説明し、議員たちからも質疑が行われた。質疑の中で、市民の声として「新設保育園における定員増加の見込み」などが確認され、具体的な数値が求められた。
本臨時会では、議長辞職の件や議長の選挙、副議長辞職の件や副議長の選挙が行われ、これにより新たな議会運営が始まることも報告された。中澤俊介議員が新議長に選出され、玉木実議員が副議長となることが決定した。これにより議会の運営が引き続き進められる旨が示された。
議会最後に、議長が議席変更の件などもまとめ、各種委員の選任も確認されるなど、円滑な運営が図られた。新型コロナウイルスの影響下で、より良い市政運営に向けた取り組みが市議会内で続く。