令和3年第1回印西市議会定例会が、3月12日に開催された。
この会議は、複数の議案が提出されたが、特に令和3年度一般会計予算が注目を集めた。予算審査常任委員会委員長の櫻井正夫氏が議案の審査結果を報告し、全議案が原案通り可決されたと述べた。議案第14号となる令和3年度一般会計予算については、市民税の増収を見込んでおり、歳入の50.3%を占めていることが強調された。
議案審査では、高齢者福祉関連の施策にも言及された。福祉部長である富澤実氏は、高齢者の介護施設等整備に関する減額理由について、応募がなかったために減少したことを説明した。また、健康子ども部長である酒井和広氏は、健康づくり推進費の減額について、新型コロナウイルスの影響により、実際の受注者数が見込みを下回ったためだと述べた。
また、議案第15号の国民健康保険特別会計予算についても議論があった。議席番号5番の伊藤真一議員は、国保の税率に関する問題を取り上げ、均等割や平等割が子育て支援に逆行している点を指摘した。さらに、障害者グループホームの運営費補助金に関する増額の理由についても議論があり、利用者の増加を見込んで計上されたと説明された。
水道事業や下水道事業については、議案第18号及び第19号に関連する継続的な整備が進められることも報告され、今後の計画が関心を集めている。特に、令和3年度の使用料単価や汚水処理原価に関する具体的な数値も示された。市長の板倉正直氏は、新型コロナウイルス対策を重要視しており、ワクチン接種の状況についての報告も行われた。
定例会では、休会に関する決定もされ、次回の会議は3月19日の午前10時から開始される旨が告知された。今後の議論にも注視が必要である。