令和4年12月15日、江南市議会が開催され、様々な議案について審議が行われた。
主要な議題の一つは、江南市の議員報酬及び費用弁償に関する条例の改正である。企画部長の阿部一郎氏は、「2022年度の人事院勧告を受けて、議員及び特別職のボーナスを0.05月分引き上げるとの提案を行う」と述べた。この改正に対して議員の中には疑問を呈する声もあり、掛布まち子議員は「特別職の賃金引上げは議会全体の信頼性に影響を与えかねない」と懸念を示した。
また、江南市教育長や副市長の給与に関する条例も同時に改正されることが決定した。市長の澤田和延氏は、「物価高騰を考慮しつつ、職員の正当な報酬を保障するための改正である」と強調した。特に、会計年度任用職員についても増額が見込まれるとのことで、これに対しても支持の声が上がった。
さらに、江南市の一般会計補正予算も審議され、電気料金や燃料費の補填に使われることが主な内容であった。各部の部長が、現在の物価高騰に対してどのように予算を活用するかを説明した。具体的には、総務部長の本多弘樹氏が「市民生活を支えるための予算であり、行政サービスを維持するためには必要」と述べた。
議会の終了後、宮地友治氏が新たな議長に指名され、今後の議会の運営に期待が寄せられている。議長に就任した宮地氏は、「市民目線での議会運営を行いたい」との抱負を語り、第一回目の議会運営に向けて意気込みを示した。今後、議会がどのような方針で市政に影響を与えるのかが注目される。