令和4年3月3日午前10時、山陽小野田市議会が開催され、各議員が市政運営についてさまざまな質問を行った。
市長の藤田剛二氏は、新年度の施政方針について言及し、「市民にとって身近で実感できる政策を推進する」との意向を示した。特に新型コロナウイルスの影響下では、地域経済の振興や市民生活の安定が一層重要になると述べ、地域の特性を生かした施策の展開を強調した。
議員の笹木慶之氏は質問し、施政方針において現場主義を重視することや心理的な安全性を確保するための施策を求めた。また、地方公共団体の財政運営に関わる財務の重要性についても言及し、「持続可能な地域社会に向けての明確な財政戦略が必要」と主張した。 彼はさらに経常収支比率悪化について警告し、自主財源の確保と企業誘致に関する施策を追及した。
続いて、長谷川知司氏は、厚狭駅周辺の発展について触れ、新幹線の停車駅増加を提案した。市民の増加には交通の利便性が重要であるとし、「近隣市と連携して国や県に働きかけてほしい」と述べた。副市長の古川博三氏は、今後の連携を強化する方針を示した。
また、教育行政については高千帆小中学校と厚陽小中学校の小中一貫校の運営に関する質問が交わされ、教育格差解消のための努力が必要であるとの見解が示された。教育長の長谷川裕氏は、学校適正配置方針に基づく教育環境の保障を約束した。
市民との対話も重要と認識し、「市長の独り言」を利用し日々の情報発信を続けていると藤田市長は説明した。今後も全庁的な取り組みと市民と触れ合う機会の確保が求められると強調した。
議会の早期活性化や経営的健全性確保に向けた努力が、今後の市政運営の鍵となる。新型コロナウイルスに対する市民への情報提供が考慮されるべきとの指摘もされ、より円滑な行政対応が期待される。