令和5年12月11日、鶴岡市で行われた本会議において、複数の議題が取り上げられた。特に、幼児や児童の送り迎えやスクールバスの状況についての議論が注目を集めた。
本市のスクールバスは、通学距離が小学校で約4キロ、中学校で約6キロ以上と規定されており、利用者は約1,700人。市所有の55台に加え、15台の借り上げ車両で運行していることが明かされた。運転手不足が深刻な社会問題になっている今、市のスクールバス運行に関して「運転手不足が課題」との認識が示された。また、新型コロナウイルスの影響で観光需要が復活してきているため、借り上げ車両の確保に難しさも懸念されている。
ファミリー・サポート・センター事業については、137人が利用する依頼者に対し、73人が登録する援助者がいるものの、高齢化が進み援助可能な方が不足している現状が報告された。相互援助活動を通じて、より多くの人々に利用してもらえる環境を整える必要性があるとの意見も出た。
高齢者世帯を対象とした雪下ろし費用補助事業の実績も報告され、令和3年度の件数は221件、令和4年度の件数は87件だった。これらの施策が地域住民の安全な暮らしに寄与していると確認された。
さらに、全般的な農業振興の中で、オーガニックビレッジ宣言を行っている鶴岡市についても言及された。地域資源を活用した取り組みが求められ、その実現が期待されている。
投票状況や選挙管理に関する事項も話題に昇り、特に地域住民の興味を引く施策が必要であるとの意見が多数出された。全体的な傾向として、各議員が独自の解決策を提示しながら、地域課題に取り組む姿勢が強調された。各議員の投票環境や福利厚生の向上、福祉施策の充実、そして地域の未来を見据えた議論が行われる中、鶴岡市は新たな施策を検討し、住民の期待に応える姿勢を示している。