令和3年第2回村山市議会定例会が開催された。
出席議員は16名と定足数を満たし、議長は開会の挨拶を行った。開会にあたり、東日本大震災から10年経過したことを受け、被災者の平穏な日々の復旧を祈念した。最初の議題として会議録署名議員の指名が行われ、吉田 創議員、犬飼 司議員、秋葉 新一議員の3名が選出された。
次いで、会期が決定され、3月2日から19日までの18日間と定められた。この定例会では、令和2年度の一般会計補正予算や特別会計補正予算といった7件の議案が上程された。志布 隆夫市長は補正予算の説明を行い、一般会計収入が1億1866万3千円増の193億6048万3千円になる見込みであることを説明した。これは、国の補正予算関連や、ふるさと納税の増加が寄与している。
質疑において、中里 芳之議員が国民健康保険事業特別会計補正予算の減額要因及び減免に対する詳細を尋ねた。税務課長は、新型コロナウイルス感染症や豪雨災害による減免措置が影響していると回答し、具体的な件数と金額も明らかにした。総じて、コロナの影響を受けた世帯への対応が議論の中心となった。
令和3年度の予算案も紹介され、総額は144億3000万円で、前年度比で11億9000万円の増加となる。また、ふるさとづくり応援寄附金が急増している背景には、返礼品の充実やプロモーションの強化が挙げられた。市民からの寄付が増えたことで、地方創生に向けた取り組みが拡充していることが伺える。
最後に、議会運営委員会の設置及び議案の付託が行われ、質疑が続けられ、閉会となった。議案の議決に向けた審査が進む中、市の今後の方向性に期待が高まる。