令和3年12月定例会が11月26日に開催された。
議議題には市長の専決処分事項に関する報告や給与に関する条例の改正案が含まれており、特に給与制度の変更が注目された。
市長尾花正啓氏は、挨拶の中で10月に発生した六十谷水管橋の落橋により市民に迷惑がかかったことを謝罪した。
この事故に関し、復旧工事は来年6月中旬を目指して進める意向が示された。
また、ワクチン接種の進捗についても触れ、希望者のほぼ全員が2回の接種を完了したことを報告した。
次は、ワクチンの3回目接種に向けた準備が進められている。
特に重要な項目として、和歌山市職員給与条例の改正が議論された。
この改正は、和歌山市人事委員会の勧告に基づくもので、期末手当の支給率を引き下げる内容である。
定例会では、姫田高宏議員から職員の期末手当の引下げに対する疑問が呈され、これは国の政策が影響しているとの指摘があった。
これに対し、尾崎拓司総務局長は、他の自治体が国に合わせる中、和歌山市では地域の実情を考慮し、職員の給与の均衡を保つ方針を強調した。
また、議案第2号では議員報酬の引き下げも提案されているが、これは市全体の経済状況を反映したものである。
今回の議会では、議案の数が多く、特に指定管理者の指定に関する議案が多数議題に挙げられた。
これに対して委員会の付託が省略されることもあり、迅速な決定が求められる場面も見受けられた。
最終的に、今回の会議は11月29日に再開され、さらなる審議が行われる予定である。
新型コロナウイルス対応や市民生活に重要な影響を与えるこれらの議案について、議員には慎重な審議が求められている。