令和3年6月、新宮市議会の定例会が6月24日に開催され、様々な議案が審議されました。
主な議題の一つは、「新宮港第二期工業用地の埋設廃棄物に関する調査特別委員会調査報告」についてです。委員長の大西強氏は、埋設廃棄物の原因と責任の所在を調査した結果を報告しました。調査の結果、令和2年2月に発生した埋設物は廃棄物処理が必要な溶融スラグが含まれる可能性があり、これが不法投棄されたものとの推測がなされました。
大西氏は、「埋設廃棄物について、以前の案件から不適切な管理が続いていたことが明らかになった」と指摘し、出土した廃棄物については非有毒であることが確認されたと報告しました。また、今後の再発防止策として、調査結果を基にした市の管理体制の見直しを求めました。
次に、「熊野川対策特別委員会」の委員定数変更についても議論されました。委員長の屋敷満雄氏は、熊野川の河川整備基本方針の見直しを受け、委員の定数を6人から7人に増加することを提案しました。この提案は全会一致で可決され、今後の活動の強化を目指すことになりました。
また、「新宮市個人情報保護条例及び関連する条例の一部改正」に関する議案も議論され、全員異議なく可決されました。これにより、個人情報保護が一層強化されることが期待されます。
さらに、「新宮市手数料条例」や「新宮市立図書館条例」の改正も承認され、それぞれの条例の見直しが行われました。特に、教育関連の活動として図書館の機能充実が重要視されました。
最後に、新宮市の一般会計補正予算が可決され、今後の市民サービス向上や新型コロナウイルス対策の継続的な支援が確認されました。市長の田岡実千年氏は、今後のワクチン接種体制の強化に期待を寄せました。
議会の運営に関する方針や新任の議長、大西強氏の就任挨拶も重要な議題の一つであり、議時が更なる発展を願う内容が紹介されました。議会の最終的な決定として、すべての議題が無事に可決され、本定例会は閉会しました。