海南市議会は、令和元年6月18日、一般質問を行い、加齢性難聴者への支援や水道事業の課題、ひきこもり問題、公共交通の充実について審議した。
橋爪美惠子議員は、加齢性難聴者への支援を提案した。高齢者の難聴は進行が緩やかで気づきにくく、周囲とのコミュニケーションに影響を与えると指摘。
社会福祉課長の仲恭伸氏は、補装具費支給制度により難聴者への補聴器を助成していると説明。さらに、補聴器の使用率が低い日本の現状を踏まえ、早期の対策が必要と述べた。
また、和歌真喜子議員は水道事業について質疑。海南市は、高度経済成長期からの人口減少に伴う水道の維持管理が課題であり、老朽化した施設の更新や効率化が急務と指摘。
水道部長の塩崎貞男氏は、現在進行中の耐震化工事や配水管の布設替えの進捗を報告した。人口減少により、水道の需要減少も進むが、適切な維持管理を目指すと強調した。
次に、ひきこもりと家族問題について東方貴子議員が質問。現在、全国で約61万人がひきこもりの状態にあり、その支援が重要であると説明。
社会福祉課長の仲氏は、ひきこもり者への支援として地域の「ほっとスペース」などを紹介し、今後の対応を検討すると答えた。
また、磯崎誠治議員は高齢者の交通安全についても相談し、海南市内の公共交通の充実を促進。特に、タクシーチケットの導入を提案した。
市長は、公共交通の充実の重要性を認識し、今後もさまざまな移動サービスの提供を検討すると応じた。