令和元年12月5日、海南市議会は定例会を開催し、市長提案の議案が審議された。
議案の中心には、海南駅北駐車場用地の土地利用に関する条例があり、特に選定委員会の設置が重視されている。
企画財政課長の中野裕文氏は、この条例が有効活用を図るものであり、地域の活性化に寄与する意義を強調した。
その背景には、地域の宿泊施設の不足があり、商業の振興を図るためには、民間の力を借りる必要があると説明された。
新たな事業者選定のための委員会は、地域の学識経験者や専門家から構成される予定であり、効果的な土地活用を目指している。
黒原章至議員は、委員会の会議回数が2回とされていることに懸念を示し、短期間での事業者選定は可能かとの質問を行った。
中野課長は、他の自治体の実績を引き合いに出し、文書の事前配布や充実した審議を行う前提であることを説明。
また、宿泊施設の誘致に際しての市長の意向も示された。神出政巳市長は、宿泊施設が地域の利便性を高め、観光客の誘致につながると強調し所存を述べた。
市民会館の跡地の駐車場問題についても議論され、橋爪美惠子議員は新たなアイデアを提案したが、最終的には市の方針に基づいて他の駐車場を活用することが確認された。
さらに、条例改正により職員の報酬についても審議が進められた。地区の職員組合との交渉結果が報告され、職員の人件費に配慮しつつも、持続可能な財政運営を求める声が高まる中での賃金改定が意義深いものとして受け止められた。
最後に、海南市民交流施設や海南図書館の指定管理者指定についても議論され、管理業務の透明化と地元雇用に対する配慮が求められている。