令和2年9月9日に開催された日高町議会において、重要な議題が討議された。議会では、まずとねっこの湯を巡る運営管理の問題が浮き彫りとなった。特に、販売された入浴回数券のうち、約43%が行方不明となっていることに大きな懸念が寄せられた。議員の真壁悦夫氏が指摘するように、771万円相当の券が未納となっていることは、運営会社による業務上横領の可能性を示唆している。町は早急な調査と対策の実施が必要だとされ、名のある企業であってもその管理責任が問われる様子が議会で強調された。
今後の対策として、町は入浴券の管理体制の見直しを進め、販売業務についての透明性の確保や予算の健全化を目指す必要がある。この事案に伴い、業務上横領の疑念が持ち上がっているため、適切な法的措置が求められることが考えられる。
また、日高地区の生活を支える重要な施設であるとねっこの湯に関して、議員たちは引き続き厳格な運営管理を要求し、必要に応じて町が直営運営することも視野に入れるべきとの意見を表明した。
次に、地域の新型コロナウイルス感染症に対する対応策についても議論された。町は新型コロナウイルスの影響を受け、低所得者や子育て世代、独り親世帯への支援策を策定しており、その具体的内容などについての報告が行われた。特に、地域商品券を通じ騒ぎや混乱を回避し、金融面での支援を行うことを通じて経済の持続可能性向上を図る意向が示された。
最後に、町の防災対策についても議題に上がった。新型コロナウイルス感染症が未だ収束の兆しを見せない中で、災害発生時には適切な避難所の運営が求められる。町は避難所の機能や安全確保に向け、複合災害を想定した新たな指針を準備すべきという強い要望が議員たちから出された。特に、町民の安全を最優先に考慮し、避難マニュアルや備品の整備及びその周知が急務とされている。