令和2年3月11日、日高町議会では一般質問が行われ、高齢者の運転免許返納や健診、地域交通対策などが議題として取り上げられた。
最初に、佐藤はなえ議員が高齢運転者に関する現状と町の対応について質問した。これに対し住民課長の吉川達宏氏は、70歳以上の運転免許取得者数は男性963人、女性597人と報告し、自主返納者数は男性30人、女性18人であると述べた。また、免許返納者への具体的な対応は現時点では行っていないが、今後の検討が必要であるとした。
次に、健康診断およびがん検診の状況についても言及された。佐藤議員ががん検診の受診状況について質問したのに対し、健康増進課長の園田由美子氏は、胃がん検診の受診率が前年より下降していることを指摘し、年間での受診勧奨や啓発活動の強化を継続していく方針を示した。また、地域や職場での定期健診に関する情報も共有された。
また、地域交通対策について佐藤則男議員が質問し、地域の通学、医療、買物に対する交通手段の確保に関する取り組みの進捗状況についても発言が交わされた。この中で、町長の大鷹千秋氏は、特に苫小牧との交通を意識した施策を講じる必要性を述べた。今後の代替バスの運行計画が進んでいるとの報告もあり、住民が利用しやすい交通体系の構築を目指す意向があった。
さらに、学校施設の再利用促進条例の進捗状況も議題となり、豊郷小学校の状態に関する質問があり、企画財政課長の戸川貴教氏は、老朽化やアスベストの関係で募集停止中であると報告した。すでに経年劣化が進行しているため、早期の対応が求められる。
日高町創生総合戦略についても言及され、計画に基づく施策の進捗状況が確認された。人口減少に伴う施策として、これまでの活動を踏まえた次期計画の策定が進められているとのことだ。住民の意見を反映するため、次回会議に向けた準備が進んでいることも報告された。