令和4年6月6日、南砺市議会の定例会が開かれた。
日程には、令和4年度一般会計補正予算や各種条例改正など21件が上程された。議長の蓮沼晃一議員は、会議の開会を宣告し、議案の詳細に入る前に、議員の理解と協力を呼びかけた。
田中幹夫市長は、まず新型コロナウイルスの感染状況やワクチン接種について言及した。市内での感染者数は減少傾向にあり、今後も感染防止策の徹底が重要であると強調した。また、ワクチン接種について、60歳以上を対象に7月9日から集団接種を行う方針を述べ、接種体制の充実を図る必要性を訴えた。
議案第58号の一般会計補正予算(第3号)は、新型コロナ関連の事業が追加されたもので、総額2億4,450万円が計上される。具体的には、ワクチン接種に関する事業費として約1億円を設け、地域活動の支援や脱炭素化の促進施策にも予算が回される。
さらに、介護事業特別会計や訪問看護事業特別会計の補正予算も審議され、各々必要な設備投資が提案された。議案第60号では、訪問看護事業に関連して看護師の研修や施設の修繕が計画されており、双方の予算は合計で約5,000万円に達する。
また、印鑑条例や税条例の改正案も提出され、従来の規定を見直す必要があるとされる。市長は、これらの条例改正がより良い市政運営に繋がることを期待し、慎重な審議を促した。
この日は会議の進行に現地の状況を踏まえ、長引く経済活動の回復や感染症対応の必要性が議論される場面も見受けられた。今後、議会は6月24日までの19日間を審議期間として設定され、次回の本会議では市政一般に対する質問が行われる予定である。