令和5年度墨田区議会定例会が、9月29日に開催された。
この会議では、重要な議案や請願が多数話し合われ、特にマイナンバー制度に関連する議案第16号や公園管理に関する議案第27号に激しい議論が交わされた。
日本共産党のとしま剛議員は、議案第16号について強く反対の意見を表明した。
この議案は、外国籍生活保護受給者が健康情報を閲覧できるようにするマイナンバーの利用拡大を含んでいる。
彼は、新たなひも付けによる誤った情報の流出が健康上のリスクを引き起こす可能性があると懸念を示した。
続けて、マイナンバーを利用することには区民のプライバシーが侵害される危険があると指摘した。
また、議案第27号についても言及し、隅田公園の管理を民間企業に任せることに対して反発をおこなった。
彼は、この民間管理が利益優先になり、公園の公共性を損なう恐れがあると訴えた。
他にも、介護報酬プラス改定を求める意見書提出について、日本共産党の山下ひろみ議員が発言。
介護従事者の待遇改善や安全な介護サービスの提供を求める内容であり、今後の高齢化社会における重要性が強調された。
また、健康保険証の存続を求める陳情も取り上げられ、全国各地での問題を背景に、従来の健康保険証を維持する必要性が議論された。
令和4年度決算報告では、歳入決算額が1421億3584万4606円、歳出決算額が1361億8515万2126円であり、翌年度への繰越額が39億977万7480円であることが説明された。
また、教育委員会の委員任命についても、新たに教職員出身の小山勉氏が推薦された。
(記者: 松田 明)