令和元年青梅市議会定例会の中で、浜中啓一市長が施政方針演説を行った。
市長は、人口減少と少子高齢化を指摘し、この厳しい状況に対して市民が主体となるまちづくりを提唱した。また、「あそぼうよ!青梅」とのキャッチフレーズを用いて、市民活動や地域のつながりを重視する方針を強調した。
2020年度の予算案は、一般会計で513億円と昨年度より9億円の増加を見込んでいる。市長は市税収入が200億円に達しない見込みの中、歳出では少子高齢化対策など民生費が中心になると述べた。
特に、地域連携やイベントを通じて市民の活動を促進する考えも示した。東京2020オリンピック・パラリンピックに関連した聖火リレーの開催など、市民と一緒に喜びを分かち合う施策も述べ、地域の活性化に向けた計画を示した。
青梅市は病院事業の施設整備に力を入れており、地域医療の充実を図ることが強調された。特に新病院の建設についても詳細に触れ、地域住民に配慮しながら工事を進める意向が示された。市長は、医療サービスの向上に努める姿勢を見せ、地域の健康促進を図っていくことを誓った。
また、文化活動の振興にも取り組む姿勢を示した。青梅市文化交流センターの運営を通じ、多くの市民に文化イベントを提供し、地域文化の振興を進める考えが表明された。特に企業との連携を視野に入れ、地域全体の活力を生み出す施策を実施していく。
市長は、青梅市の現在の厳しい状況を克服するため、市民の皆様との協力の下で全力で取り組む決意を表明した。数々の課題を抱えつつも、明るい未来を目指して活動を推進する方針がここに示された。