令和4年2月7日、練馬区議会での一般質問が行われ、重要なテーマがいくつか取り上げられた。
まず、田中ひでかつ議員(練馬区議会自由民主党)が故・石原慎太郎元都知事の逝去を悼む発言をし、その功績や強い影響力を振り返った。石原氏は、作家として語彙力を持ち、政治の世界でも大きな存在を示していたと評価された。また、彼の政策が現在の東京都に与えた影響は計り知れないと改めて語られた。議員は、石原氏が東京都に蓄えた基金が現在の練馬区政に好影響を与えていると強調した。
次に、令和4年度の予算案について話が移り、田中議員は予算案が練馬区政史上最大規模の2,912億4,500万円となったことを報告した。その内訳には、高齢者対策、生活困窮者支援、待機児童対策など、社会保障関連の支出が含まれるとし、区民生活を支える重要な施策が強調された。さらに、経済の先行きが不透明な中、基金や起債を積極的に活用し、財政調整基金は最小限にとどめる運営方針についても説明された。
また、医療提供体制の整備についても議論され、練馬区には現在三次救急医療機関が存在しないことが指摘された。そのため、練馬区から多くの重篤な患者が区外に搬送される状況が続いており、救命救急センターの設置が待たれるとのことだった。議員からは、順天堂練馬病院が三次救急医療機関に指定されるよう、東京都との調整が引き続き求められていることが明らかにされた。
新型コロナウイルス感染症への対応として、田中議員は自宅療養者への支援状況や、医療提供体制の整備に向けた各種の施策について述べた。特に、自宅療養者に関しては、早期に医療につなげるための健康観察や支援が強化されているとされ、訪問看護師やかかりつけ医との連携が進められていることが確認された。さらに、練馬区にある酸素・医療提供ステーションにおける新型コロナ患者への対応状況についても評価された。
最後に、待機児童対策や児童相談体制の強化についても言及があり、児童相談所の設置が重要な施策とされていることが示された。このような施策を通じて、地域全体の安全と福祉の向上が図られることが期待されている。議員は、今後とも、区民の生活安心のための施策を進めていく必要性を訴えた。総じて、練馬区の政策が、地域のニーズにきめ細かく対応するものとして、高く評価されていることが示された。