令和4年2月定例会議が行われ、議会では高齢化社会や新型コロナウイルス感染症に伴う諸問題が取り上げられた。特に注目されたのは、三好市の高齢者福祉政策や地域包括ケアシステムの構築についてである。
議会では、2025年問題についても懸念が示された。2025年には団塊の世代がすべて後期高齢者となり、地域社会が変容する可能性がある。市長は、地域包括ケアの重要性を強調し、生涯安心生活を実現するために、「介護・医療・予防のサービスを提供する」ことが必要であると語った。
また、福祉部長は、現在の高齢者に対する支援策についても述べた。特に、眼鏡や補聴器、入れ歯に関しても地域に住む高齢者のニーズに応える必要があるとの考えが示され、補助金制度の拡充が期待された。しかし、現行制度でも十分に受け入れられないことが課題となっていることも明らかになった。
新型コロナウイルス対策についても、保育施設での感染症対策や、昼間の子供たちの居場所提供が果たされていることが説明された。感染症発生時のマニュアル作成や、職員のワクチン接種などが功を奏し、保育の質が維持されている。しかし、老朽化した施設の整備が急務であるとの認識も示された。
高齢者の生活支援もこの中で語られ、地域住民が互いに助け合う仕組みの重要性が訴えられた。市長は、地域資源を活用し、高齢者が安心して暮らせるような取り組みを引き続き進めていく旨を表明した。