令和4年6月9日に開催された三好市議会の定例会において、サンライズビル跡地の利活用や県立総合寄宿舎の誘致についての議論が行われた。
議員からは、2021年に提出されたサンライズビル跡地整備基本計画に基づき、地域交流の場としての図書館や公民館の設置を期待する声が上がった。特に、この地域に必要とされるのは、住民が日常的に利用できる多目的ホール機能であることが強調された。しかし、計画が進む中で、地元住民や経済界の声と県からの寄宿舎誘致の話があることに対する戸惑いが広がっている。
市長は、サンライズビル跡地が狭隘で、駐車場確保が困難であることを認め、広く市民が利用する施設の設置には船井電機跡地での整備を提案した。一方で、県が新たに県立総合寄宿舎を設置することが決まった背景には、地域経済の活性化と観光振興の期待があると述べた。特に、学校関係者からは早急な寄宿舎の設置が求められており、その立地の利便性と学生の生活環境の向上につながるとしてこの案が進められた。
また、中央公民館については、設置から48年が経過し、老朽化が進んでいるため、今後の対応が求められる。市長は、改修との選択肢を考慮した新たな整備計画が必要であるとし、地域のニーズを考慮に入れた形で調整を進める意向を示した。
さらに、公共施設を中心とした整備の在り方が今後の中心市街地でのまちづくりにおいて重要であると認識させられる。市保有の建物や駐車場をどのように活用するかは、市民生活の質の向上や地域活性化に直結するため、今後の進展が期待される。
今後も市は、サンライズビル跡地整備やその他の計画に関して、地域の意見を丁寧に拾い上げながら進める考えを強調したことから、地域住民との対話が重要であることが再確認される結果となった。