令和2年12月2日、大田原市議会の定例会が開かれ、複数の議案が上程された。
本会議では、議案に対する質疑や討論が行われ、その中で特に議案第109号の大田原市道路整備事業負担金徴収条例の制定が注目を集めている。鈴木隆議員は、この条例導入について他の自治体の参考例を挙げながら、その必要性を問いかけた。具体的には、道路整備が行政コストの削減や地域活性化に寄与するのではないか、と指摘した。対して建設水道部の加藤雅彦部長は、特定の事業者の利益にのみ作用する場合には公平性が損なわれるとしつつ、透明性ある仕組み作りの必要性を強調した。
また、議案第112号から121号に関する質疑も活発で、滝田一郎議員は、柔道事故調査委員会条例の廃止について質問を投げかけた。
さらに、経済的側面を重視した発言が続く中、一般質問も行われ、大豆生田春美議員が新型コロナウイルス対策の影響などから、高齢者支援施策についての見直しを提案した。市は、そうした意見も受け止めた上で、今後の施策に反映させていく考えを示した。
一方、そもそも議会全体においては、コロナ禍における市民サービスの低下を懸念する声が多く、市が新たな施策を導入する中、適切な対応が求められる状況にある。