令和6年3月の那須塩原市議会定例会議が、3月15日に開催された。
本日の議題には、追加議案の取扱いや条例改正、予算案、特別措置法に基づく報告など、様々な案件が上がった。議会運営委員会からの報告を受けて、追加議案については異議なくその取扱いが決定された。
特に議案の中で、那須塩原市長等の損害賠償責任の一部免責についての条例改正が注目された。改正の趣旨として、職務に伴う損害賠償についての基準を明確にし、職員の務めに対する保護を強化することが挙げられた。
他にも、那須塩原市国民健康保険税条例の一部改正が承認された。これは、保険税の見直しを行い、貧困層の負担軽減を図るもので、特に中間所得層に配慮した内容が評価された。これに対し、「すべての市民が平等に医療を受けられる環境整備がまだ不十分」とする意見もあった。
則ち、令和6年度那須塩原市一般会計予算が540億円に計上され、各施策の推進についての審査が行われた。予算の中には、新庁舎建設や地域の振興策が明記され、市民の生活環境向上を目指す施策が含まれている。
また、特別養護老人ホームや障害者施策のための法律も審議された。高齢化や障害福祉計画に基づく具体的施策を進める必要性が強調された。
さらに、議案第43号で、障害者計画が議決された。中でも、「見える化などの情報提供」が重要であり、実際にどのように地域で活躍できるかを示す必要があるとされ、議員の意見には多様性があった。
その他、一般会計補正予算(第11号)の議案や、観光振興等の条例案など、幅広い議題が審議され、各議案は原案通り可決される。
議会は、すべての議案について審議を終え、散会に向けて準備を進めた。議案の承認は、市民の生活と福祉向上を目指す内容が盛り込まれており、今後の施策が注目される。