令和5年9月14日、さまざまな重要な議案が市貝町議会の第5回定例会で審議された。
町における財政運営の透明性を確保するため、令和4年度の各会計決算認定についての議論が行われた。
特に、一般会計決算については、高徳義男議員が具体的なデータを基に評価を行った。彼は「歳入決算額は69億5,035万1,000円で、前年度比7.2%の増」と述べ、地方自治体財政の健全性を強調した。この歳入に対して、歳出決算額は63億2,812万5,000円であり、こちらも13.4%の増加となっている。
加えて、豊田功議員が審査特別委員長の報告において強調したように、本年度は財政健全化判断比率が5.7%となり、前年よりも改善が見られる。地域政策への投資に対し、議会内でも議論が白熱した。特に訪問型サービスや介護予防についての新しい支援策が求められた。
続いて、介護保険や国民健康保険など、各特別会計の歳入歳出決算も認定が行われた。認定第4号の討論の際、小塙斉議員は「高齢者支援の施策が引き続き行われること」を念押しし、必要な改善を表明した。
会期中には、今年度の補正予算として、特に照明の老朽化が問題となっている赤羽小学校の校舎の改修にかかる予算が提案され、各議員から前向きな検討が期待された。入野正明町長は緊急性を訴え、必要な歳出を122万円と設定している。
議会では常任委員会や議会運営に関わる継続調査の件も議題に上がった。
各委員長からの申し出があり、これも速やかに決定された。議長は決定事項の承認を求め、「異議なし」と確認して会議を進行。この定例会は、多岐にわたるテーマが活発に議論される結果となった。
最後に、全ての議案が全会一致で可決され、次回に向けた建設的な議論に期待が寄せられた。市民参加型の町政を根付かせる努力が引き続き求められる。