令和5年9月定例会が開催され、複数の議案及び報告が審議された。
中でも、議案第90号、令和4年度函南町上水道事業特別会計剰余金の処分が重要な議題となった。この議案について、仁科 喜世志町長が提案理由を説明した。剰余金は2億447万78円で、そのうち1億8914万6458円を処分し、具体的には減債積立金に3000万円、建設改良積立金にも3000万円を積み立て、残りを資本金に組み入れるという形で進めることが提案された。質疑はなく、議案は全員賛成により可決された。
また、議案第91号についても審議され、函南町畑、丹那簡易水道特別会計剰余金の処分について討議が行われた。こちらも仁科町長が説明し、未処分利益剰余金580万9081円を受け、51万3882円を資本金に組み入れることが提案された。議案は再び全員賛成で可決された。
報告第7号では、令和4年度函南町財政の健全化判断比率についての説明がなされた。杉山 浩巳総務部長が詳しく解説を行い、実質赤字比率は改善し、実質公債費比率は5.4%となり、基準内であると報告された。質疑には日吉 智議員が立ち、臨時財政対策債発行可能額の減少について質問したが、企画財政課長がその背景について詳細に回答した。
最後に、議案第92号から議案第104号まで一括で審議が行われ、令和4年度各特別会計の決算認定が求められた。仁科町長が必要な説明を行い、質疑後、会計の健全性が確認され、どの議案も全員賛成で可決された。
今後の函南町における財政運営や各種施策に対して着実に進められることへの期待が寄せられた。