富士宮市の宮口登山道にあるレストハウスは、2021年の火災後、現在は代替施設により登山者を受け入れている。静岡県は2028年までに新たなレストハウスを再建する計画を進めているが、今年度のプロポーザルには応募者がなく、工期や工費の見通しが立たない状況である。代替施設の利用状況は、今年度の登山シーズンにおいて多くの利用者が訪れたと報告されており来年度以降も利用が期待されている。
市は、代替施設の運営を表富士宮口登山組合に委託しており、運営状況は順調であるとのこと。新レストハウス再建後は、避難機能やガイダンス機能が強化される見込みであるが、運営主体は静岡県となる。今後の登山シーズンにおいて、登山者のマナー向上や安全確保が求められており、特に外国人登山者に対する情報提供が重要である。登山に関する事故やマナー違反の問題にも取り組む必要があるとの認識が示された。
万野風穴については、特に重要な天然記念物としての保全と学術的価値の評価が進められている。今後の調査活動により、万野風穴の公開の可能性や周辺地域との連携が期待されており、地域の魅力を引き立てるための方策が模索されているという。市は引き続き、万野風穴を通じた教育や観光活動の推進を図り、地域の活性化を支えていく意向を示している。
また、福祉避難所の整備は急務であり、今後の検討が待たれる。各施設との連携や物資などの必要な準備についても、持続的な運営が重要とされている。市は今後、地域との連携を強化し、住民の確認と理解を深めるために努めていく所存である。