令和5年11月定例会において、多岐にわたる議題が取り上げられ、市民生活や教育、環境問題に関する重要な質問が交わされた。
特に注目を集めたのは、放課後児童クラブに関する防犯対策である。宇佐美巧保健福祉部長は、各設定した安全計画に基づき、不審者への対応を含む教材に取り組む方針を述べた。さらに、防犯カメラが6か所に設置されている状況を確認した上で、地域の警察との協力体制を強化し、安全な環境を提供する意義を強調した。
また、中学校の部活動に焦点が当てられ、報告された大会実績により、富士宮市の代表として活躍する生徒たちの努力が称賛された。植松宏幸教育部長は、これらの生徒たちが全国大会に出場するための資金援助が不足している現状を指摘し、さらなる補助の増加を提案した。
さらに、近藤千鶴議員は新たに施行される「困難な問題を抱える女性への支援に関する法律」について、今後の具体的な支援策を質問した。宇佐美部長は、すでに地域包括支援センターが助けを求める女性たちにサポートを提供しているとし、今後もその体制を強化していく意向を示した。特に、心の健康や生き方などを支援する「思いをつなぐノート」の作成は、地域での支援を含む重要な施策だとされている。
ナショナルサイクルルート設定に向けた富士宮市の取組についても言及があり、深谷氏は同市が名所を周り自転車で観光を楽しむ「宮ぽた」などの活動を強化していることを説明した。今後も官民連携によるサイクリング環境の整備を進めていくとの考えを述べた。市長も自転車都市としての成長を強調し、観光スポットとしての富士宮市の魅力をアピールする機会を増やすことの重要性を伝えた。
このように、市議会は市民に寄り添った施策の実施を目指し、様々な主体が連携して社会問題に立ち向かう姿勢を示した。来年度の計画着手が期待されている。