令和4年6月30日に開催された富士宮市議会において、様々な重要課題が取り上げられた。特に、子どもたちの安全及び再生可能エネルギーの導入と整備が焦点となった。
まず、子どもたちが性犯罪の被害者や加害者、または傍観者とならないための取り組みについて言及された。座長としての須藤市長は、教育現場での不祥事に対する深い懸念を表明し、教員のコンプライアンス研修や、地域での見守り活動の重要性を強調した。これに対し、教育長の池谷眞德氏は、教職員が日々抱えるストレスや心理的負担が影響し様々な不祥事が発生していることを指摘。さらに、教員に限らず地域全体で子どもたちを見守る連携体制の構築が不可欠であるとの意見を述べた。
次に、蛍の保全活動に関しては、保健福祉部長の宇佐美巧氏が、蛍を育む環境整備の重要性を説明した。具体的には、蛍の餌となるカワニナを供給するための環境保護活動を支援する奨励金システムを通じ、多様な団体への助成を行っていると報告。また、地元の団体と協力し、水質維持や環境保護に寄与する施策に力を入れているとした。生息地の環境整備を強化するため、地域の声を反映させる重要性が際立った。
さらに、デジタル田園都市国家構想と幹線道路の在り方についても議論が交わされた。都市整備部長の黒川和洋氏より、幹線道路の重要性とそれらを踏まえた整備の進捗状況について説明された。今後、地域と連携した道路整備が地域活性化や移動の利便性向上につながるとの期待も示された。
また、公共交通ネットワークの利便性向上に関する施策の必要性も強調され、宮タクの改善案や自動運転による新たな公共交通モデルの導入の可能性探るべきという意見も多く寄せられた。 特に、自動運転技術を活用した交通システムに対して内容を充実させることが、地域住民の資源を適切に活用できる可能性を示唆している点が印象的であった。
最後に、ウェルビーイング指標の活用やリカレント教育の重要性に関する視点が示された。市としてデジタル人材の育成が求められており、地域における人材育成に対する教育の推進及びデジタル環境整備が益々進展するとの期待が寄せられた。