令和2年第3回幸手市議会定例会で、複数の重要なテーマが話し合われた。
特に四本奈緒美議員の防災・減災に関する質問は、多くの市民の関心を集めた。議員は、新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえた避難所運営の重要性を強調した。具体的には、感染症対策を施した避難所の収容人数の見直しや、運営マニュアルの改定について問うた。
小川伸朗市民生活部長は、避難所の収容人数の見直しは現時点で行われていないとした。しかし、避難を考える市民に向けての周知活動が重要であると述べた。また、避難所運営マニュアルについても、国のガイドラインに基づく更新作業が予定されていることを明かした。
さらに、ペット同伴の避難に関する懸念も取り上げられた。四本議員は、ペットの避難に関する具体的な対策が求められると指摘した。小川部長は、避難所におけるペットの受け入れが課題であり、人命優先が基本であることを述べつつ、ペットに関する相談や周知活動が必要であると確認した。
次に坂本達夫議員は、新型コロナウイルス対策や、デマンド交通の運行状況について質問を投げかけた。市長は市の公共交通の整備状況を説明したが、利用者の予約が取りづらいことは依然として課題であるとした。
また、デマンド交通の改善策として、運行方法の見直しを行い、より多くの市民に利用されるよう努めると述べた。市長は、市内の公共交通の未来を見据え、高齢化社会に向けた方策が必要であると強調し、今後の取り組みを示唆した。
さらに、幸手市では、今後もシティプロモーションの推進を図っていく方針が示された。市民の生活向上と地域活性化に向けた様々な施策が検討され、多様な公共交通網の整備と市の魅力を高める努力がなされることが期待されている。