令和6年3月18日の桶川市議会では、岡野千枝子議員が主要なテーマとして「子供の居場所」や「駅西口周辺のまちづくり」について質問を行った。
子供の居場所に関する議論では、放課後児童クラブの整備とその需要の高まりが浮き彫りになった。岡野議員は、特に放課後児童クラブへ入れない児童が増えている現状を指摘し、定員数と待機児童数についての詳細な情報を求めた。福祉部長の桐生典広氏は、過去3年間の定員数と待機児童数の推移に関する資料を提示し、申込みが多かった東小学校において1支援単位を増設し、受入れ枠を拡大する方針を示した。今後も高い需要が続くと考えられるため、関係機関と連携して、子供の居場所を確保する方針が強調された。
また、同議会では多胎妊娠に対する支援に関する新たな助成制度の導入が求められた。岡野議員は「多胎妊娠の母体への負担の大きさ」を強調し、県内の他の市を参考にした支援の拡充が必要だとの意見を述べた。福祉部長は、助成制度の可能性について検討を進める意向を示した。
さらに、駅西口周辺のまちづくりについても意見が交わされた。岡野議員は、歴史的な変遷を踏まえ、現在の交通状況や周辺商業施設の整備、住民の意見を取り入れた計画が重要であると述べ、市は駅西口ロータリーのリニューアル計画を検討する姿勢を示した。
一方、新型コロナワクチンに関する質問も行われ、現在の接種状況や救済制度の申請数についての確認がされた。健康推進部長は、認定された申請者が少数であることからも、効果的かつ丁寧な情報提供が重要だとの考えを示していた。
市内循環バスの運行状況についても取り上げられ、利用者数の推移やキャッシュレス決済の導入が進められていることが報告された。環境経済部長は、持続可能な公共交通の維持が今後の課題であると述べた。