令和元年第2回北本市議会定例会が、6月21日に行われた。
本日は、松島修一議員が市政に対する一般質問の機会を得た。特に取り上げられたテーマの一つは人口減少対策であった。松島議員は、本市の人口減少が続く現状を憂慮し、「非常事態宣言」をし、持続可能な街づくりを進める必要があると呼びかけた。
松島議員は、市長に対し、まず「市長は非常事態宣言をしたが、現状分析はどのようなものか」と質問した。これに対し、三宮幸雄市長は現在の人口減少が近隣自治体とも比べて進んでおり、昭和46年の開発以降、住宅供給が一時的に増加したが、その後の高齢化と住宅供給の減少が要因であると説明した。市長は、「この問題を早急に対応する機会が得られた」と強調した。
次に、「オンリーワンのまちづくり」はどのように進めていくかとの質問に対し、三宮市長は市の魅力を高めるための施策を進める構えを示した。市内の景観を保全し、都心から近い地域の自然を生かしたまちづくりを進め、継続的に人が住みやすい、愛着を持たれる街を目指すことが重要であると位置付けているという。
また、関東の交通の要である北本市において、交通VIは住民の移動を便利にし、企業誘致の面で重要な要素でもあり、多くの人がこの街に訪れることが期待されると述べた。企業誘致を進める中で、地方でも活躍できる場を提供し、若い世代や子育て世代に向けた支援を強化する考えも示された。
松島議員はさらに、地域の歴史・自然・文化を利用したまちづくりについても言及した。特に、デーノタメ遺跡と久保特定土地区画整理事業との共存を考える必要があると強調した。市長はこれを受け、貴重な市の資源である遺跡を守りつつ、土地の有効活用を図る取り組みが重要であるとした。