令和5年6月21日、北本市議会は第2回定例会の第14日目を迎え、議題を通じて市民の生活に密着した重要なテーマが取り上げられた。
高齢者と障がい者の元気づくりは、金森すみ子議員から取り上げられた主要な課題である。金森議員は、高齢者向けの居場所づくりに関して市長の過去の約束を引用し、効果検証と改善を促した。これに対し、小池智子健康推進部長は、「イキイキとまちゃん体操」などの地域活動による健康促進を強調し、それが参加者の体力を維持・向上させる結果を見せていると述べた。
次に、教育部の草野智広教育部長は、小・中学校の健診について説明。運動器検診の方法に関しては、平行して専門医によるチェックを行っていることを明示し、心臓疾患や貧血検査の実施状況も報告された。特に、貧血検査の受診率については減少傾向にあり、その改善策が求められている。
また、高齢者に影響を及ぼす「ヒアリングフレイル」の問題も重要視され、聴力低下がバランスと孤立に繋がる懸念についても話し合われた。小池部長は、啓発活動を通じた早期発見を強調した。
さらには、学校図書館の充実が求められ、草野部長は図書館の標準達成状況を報告。図書の適切な更新や司書の配置の重要性が指摘され、今後の取り組みに期待が寄せられた。
島野和夫議員は自転車用ヘルメットの購入助成制度の拡充を提案し、今後の協力を促した。市民からの要望や近隣自治体の現況を踏まえ、高齢者や障がい者を支える施策の重要性が徐々に認識されている。その一環として、障がい者の居場所や福祉施策の充実も求められた。
総じて、市民の声を反映した施策が議会での質疑を通じて議論され、市民生活の向上を目指す姿勢が示された。今後の具体的な取り組みとその進捗が市民にとって大きな関心となっている。