令和5年6月28日に開催された第2回北本市議会定例会では、重要な議案と提案が審議された。
議案第49号は、令和5年度北本市一般会計補正予算に関するものであり、この案においては特に学校給食費の無償化が取り上げられた。大嶋達巳議員は、給食費無償化が家計にとって重要な支援であり、物価高騰に対処するための施策として高く評価した。さらに、西仲通線の整備や関連事業との連携の必要性についても言及した。
また、予算決算常任委員長の現王園孝昭議員は、補正予算について「土木費のうち教育費に対する支援が含まれており、迅速な事業進行を期待している」と強調した。
その一方で、議案第50号は久保特定土地区画整理事業の特別会計補正予算を承認し、教育費の無償化の実現へ向けた重要なステップと位置付けられた。今後の市民への影響として、中村洋子議員が「事業の早期完了が市民生活に与える好影響」を強調し、素早い対応が求められる声が上がった。
議提第3号の討論では、インボイス制度の実施延期を求める意見が提出され、特に物価上昇と新型コロナウイルスの影響を踏まえた慎重な対応が求められた。賛成したのは湯沢美恵議員で、制度導入が小規模事業者にとって厳しい現状を指摘した。
議提第4号については、マイナンバー法に関する意見書が提出され、特に弱い立場の国民に配慮する必要性が議論された。工藤日出夫議員は、「マイナンバーカードの義務化は国民皆保険制度を侵しかねない」と述べ、健康保険証の廃止に反対する立場を明確にした。
最後の議提第6号では、デーノタメ遺跡の保存活用に関する決議が可決され、多額の税金投入が予想される中、広く市民の意見を反映させることが求められた。これにより、文化財保護の重要性と市民参加の必要性が再確認された。
このように、今回の定例会では各議案や提案に関し、特に市民生活や文化財保護に対する配慮が強調される内容となった。