川口市議会は、令和元年6月定例会を開催し、市長提出の議案に対する質疑や市政に対する質問を行った。
まず、宇田川好秀議員は、歩行者の安全対策について問いかけた。滋賀県大津市での痛ましい交通事故を例に挙げ、川口でも過去に事故があったことを振り返り、必要な対策を講じるよう求めた。これに対し、奥ノ木信夫市長は、事故多発交差点にガードポールを設置するなど、安全対策工事を早急に進める方針を示した。
次に、宇田川議員は小・中学校体育館への空調機設置について言及した。特に、炎熱が続く中、避難所となる体育館に空調機が必要であるとの意見を述べた。市長は、財源の確保が課題であるが、設置可能性を検討する意向を示した。
また、県から移譲された様々な事業の実施についても触れ、宇田川議員は美術館設立の進捗に関しても市長に質問した。市長は、先日美術館建設基本構想が答申を受けたと報告し、市民の文化活動を支援する姿勢を強調した。
さらに、経済的な面からは、プレミアム付き商品券事業についても議論が行われた。市長は、昨年度の実績から見ても消費拡大に貢献していることを分析し、来年度もこの事業を推進する計画を明食した。
最後に、国保税などの保険税負担についても質問があり、納税相談に対する柔軟な対応が求められた。市の担当者は、納税の事情を配慮した支援体制を強化する必要性を認識していると答えた。全体を通し、市政の計画や地域の安全・安心の確保といった重要なテーマに関する活発な議論が展開された。
議長は、これらの議論のタイムリーさを再確認しつつ、次回の日程を報告し、議会を終了した。