令和4年第1回伊奈町議会定例会が開催され、各議員から重要な質疑が行われた。
特に注目されたのは、令和4年度の施政並びに予算編成方針に対する質疑である。この中で高橋まゆみ議員は、まちづくり基本条例の制定について尋ねた。高橋議員は、「まちづくり基本条例は、自治体の憲法とも言われる重要なものであり、令和4年度中に制定するのか」と質問した。
これに対し、大島清町長は、「町民参加型の町政を実現するために制定を目指しており、町民の声を反映させるためにワークショップやアンケートを実施する」と回答した。町長は、町民と共に理想の町の姿を描いていく考えを強調した。
高橋議員はさらに、条例の重みを述べつつ、他自治体の例を挙げ、住民投票が必須であることも強調した。条例化について慎重な姿勢を見せながら、町長の考えを再度問うたが、住民投票の組み込みについては明言を避けた。町長は、町民の意見を受け止めつつも、議論を進めていく意向を示した。
次に、大野興一議員が町長の施政並びに予算編成について質疑した。議員は、新設される地域包括支援センターの具体的計画や、子ども家庭総合支援拠点の設置について質問した。大野議員は、これらの施策が地域に密着したものとなるよう、住民の声を反映する重要性を語った。
大島清町長は、地域包括支援センターについて「高齢者支援の中核となる施設で、地域との連携が重要である」と述べた。また、子ども家庭総合支援拠点については、専門職が設置され、虐待防止の取り組みが進むと説明した。
最終的に、議案の委員会付託や陳情の付託、次会の日程報告が行われ、議会は散会した。令和4年度の施政について、町民の意見を反映した議論が今後も続いていくことが期待される。