令和2年8月4日、伊奈町議会臨時会が開催され、議題として専決処分の報告や補正予算に関する事項が取り上げられた。
大島清町長は冒頭の挨拶で、新型コロナウイルスに関する現状を報告した。町内の感染者は現在9人とのことで、ウイルスの収束に向けて徹底した対策を講じている様子がうかがえる。特に、役場内での 2 回の一斉消毒や換気を始めるなど、感染防止に努めていると強調した。
今回の臨時会では、令和2年度伊奈町一般会計補正予算第6号が主要議題として上程された。企画総務統括監の藤倉修一氏が補正予算について詳細に説明を行い、新型コロナウイルス感染症対策に関連する様々な事業が含まれていることを明らかにした。補正予算では、歳入歳出それぞれに4億8,589万円を追加する形で、最終的な総額172億9,809万円を見込んでいる。これにより、町立の保育所や児童館への支援、学校における感染症対策の実施が計画されている。
質疑応答では、栗原惠子議員が今後のコロナ対策に関して、役場の体制を強化する必要があるとの見解を示した。これに対して藤倉氏は、地域をサポートするための横断的な支援体制を整えていると答えた。また、藤原義春議員は、公共交通への支援に関する質問を行い、市民の足であるバス路線の維持の重要性を訴えた。これに対し、くらし産業統括監の藤村伸一氏は、路線を維持するための努力が続けられると述べた。
議会は質疑を終え、最終的に第67号議案は全員賛成にて可決される運びとなった。村山正弘議長は、「町民に身近な議案であり、議員の皆様の活発な質疑が執行部の政策に生かされることを願っている」と述べた。
この臨時会を通じて、多くの意見が交わされ、町の未来に向けた施策への期待が高まることとなった。議会はウイズコロナの時代にどのように対応していくかが課題であることを再認識する場となった。