伊奈町の令和4年6月定例会で、町の美観保持や水害対策、マイナンバーカードの普及促進についての議論が行われた。
まずは、町内におけるごみのポイ捨てや不法投棄の現状について、栗原惠子議員が質問を投げかけた。町内ではポイ捨てされたビールの空き缶や、不法投棄された廃棄物が目立っており、特に通学路での不法投棄が子どもたちの教育上も問題との指摘があった。
久木正くらし産業統括監は、過去1年間の相談件数が約40件で、その中でポイ捨てと不法投棄に関する事例もあると発表した。現場確認を行いながら、地権者に対して管理を依頼しているが、昨年からのごみの増加が社会問題化している現状も示されている。また、町としては埼玉県の条例を参考に、今後マナー条例や罰則についても検討していく意向が示された。
次に、ハザードマップの改定については、地域の浸水リスクや避難計画の改善が重要とされ、特に大水害時の避難所を事前に決める必要性が指摘された。久木統括監は、避難行動に関する周知方法について様々な広報手段を活用することを計画しており、仮に南中学校が避難所であった場合のリスクについても今後見直しを行う意向を示した。