令和3年度第4回伊奈町議会が11月30日に開催された。議会では、町長による行政報告や、令和3年度一般会計の補正予算などが審議される予定である。永末厚二議長は冒頭での挨拶で、コロナウイルスの新規感染者数が減少傾向にあるものの、新たな変異株の懸念について触れ、今後の情勢に警戒が必要であると述べた。
また、町長の大島清氏は感染者の回復状況に安堵を示しつつ、今後のワクチン接種や感染対策についても言及した。特にオミクロン株の流行の兆しについては依然として注意が必要であり、町民の理解と協力を求めた。
決算特別委員会についても議論が行われ、認定第1号から第7号までの決算が一括で審議された。決算特別委員の藤原義春氏は、特に寄付金が前年に比べて増加した要因として、寄付金サイトの変更や返礼品の充実が影響していると説明した。
議会では、補正予算として4億6,657万1,000円が歳入歳出に追加されることが決定され、特に新型コロナウイルス感染症対策のための給付金や農業支援が重要なポイントとして浮上した。
第57号議案の令和3年度一般会計補正予算(第6号)も原案どおり可決される見込みで、新型コロナウイルスの影響を受けている子育て世帯には、18歳までの子供に対して1人当たり5万円の臨時特別給付金が支給される。
その他にも、令和4年度から新庁舎整備が計画されており、体制の整備が急務とされている。福祉課の体制見直しも行われ、高齢者と生活困窮者の支援が充実されることが期待されている。今後の議会運営で、議員たちは新型コロナウイルス対策の重要性や、経済支援のあり方について引き続き審議していくことになる。