令和3年9月14日に開催された伊奈町議会では、町の行事や感染症対策に関する提案が議論された。
新型コロナウイルス感染症の影響を受け、村山正弘議員は感染防止策の強化を求めた。議員は、「感染者数が増えており、特にデルタ株による影響が顕著だ」と指摘し、町の行事の再開についても提案した。
また、伊奈まつりの再開に関しては、感染症流行の状況を見極めた上で検討する必要があると強調。また、バラまつりの入園に関して、町民を優遇する新たな施策が検討されていることも報告された。バラまつりは多くの町民に愛されているイベントであり、昨年は感染症対策の一環として入園数を制限していたが、来年度は町民の接続を促進する計画があるという。
敬老会の開催に関しては、今年度も新型コロナウイルスの影響で中止を決定した。町長は町民の安全を第一に考える必要があるとし、感染の状況を見ながら来年度の実施を検討することにした。
さらに、無線山さくらまつりの駐車場の有料化に関する議論も行われた。住民からは、駐車場の無料化を求める声が上がる一方で、運営側の必要経費も考慮に入れる必要があるとの意見が出た。将来的なイベント運営の方針として、観光協会の自主性を強化し、収益の確保も目指す方向性が示された。
議会では、地域医療に関する伊奈病院の移転についても議論された。町の基幹病院である伊奈病院は、建物の老朽化や狭隘への対応が急務であるため、移転先の検討が行われており、運営支援の必要性も指摘された。この移転に伴い、新しい医療機能の拡充についても期待が寄せられる。
ごみの分別についても取り上げられ、再資源化促進のための啓発活動の重要性が強調された。特に、地元住民による集積所の管理体制の適正化や、地区外からのごみ持ち込みに関する問題の対策が求められる状況にある。そして、今後のごみ分別アプリの導入についても研究が進んでいるという。