令和3年12月7日、伊奈町議会において、新型コロナウイルスワクチン接種事業の進捗と評価が行われた。
その中で、副町長の関根良和氏は、ワクチン接種が進んだ要因として、 "町民への接種機会を一日でも早く提供する"という明確な基本スタンスを持ち続けたことを挙げた。
具体的には、医師との連携を重視し、迅速な意思決定、ファクトに基づく運営、臨機応変な対応などが結果に繋がった。「ワクチン接種は医師だけが行う」という考えのもと、町民の接種のために医師会との関係を強化してきた。
また、接種の効率を高めるために、個別接種を推進し、対応策としてキャンセルがあった際には即座に別の町民を接種へと案内するなどの工夫をした。
現在、町民の約88%がワクチンの2回接種を終えた状況にある。関根氏は、医療従事者の協力を得られたこと、そしてワクチンが無駄に廃棄されることがなかったことにも意義を感じていると述べた。
議会では、次に生活排水処理事業について議論が交わされた。
武藤倫雄議員は、町内における公共下水道、浄化槽、くみ取り槽の現状について説明。公共下水道の利用率は約70%だが、残りの30%は浄化槽による処理が行われている。町では浄化槽の法定検査実施率が13.4%にとどまっていることに懸念を示し、市民の浄化槽維持管理の意識向上の必要性を指摘した。
藤村伸一くらし産業統括監は、浄化槽法に基づく維持管理や洗浄の必要性を挙げ、今後は一括契約による受検率向上施策を進める意向を示した。その中で田中議員は、受検率の向上は地域の水質改善に貢献するものであり、町の責任ある取り組みを求めた。町としては、さらに浄化槽の法定検査の行われる頻度を高める施策を講じていくという方針を強調した。
また、武藤議員は街区公園の未整備についても言及。南本区などに街区公園がない現状を踏まえ、町の今後の公園整備の方向性について確認した。安田昌利都市建設統括監は、DICの東側に設置される公園整備について言及し、さらなる公園整備を計画に入れていくとのこと。