令和5年9月14日に開催された藤井寺市議会定例会では、市民病院を閉院する基本方針が発表された。この決定に対する市民の反発が強く、数多くの反対意見が寄せられた。
特に、日本共産党の木下誇議員は、市民病院が地域医療において果たしてきた重要な役割を指摘し、閉院決定の急な進行に不安を抱く多くの住民の声を代弁した。議員は「市民には考える時間が必要です。市は具体的な対策を示すべき」と力説した。
岡田市長は、市が病院を存続させるための財政的余裕が乏しい現状について強調し、来年の医師不足や経営状況の悪化が閉院の決断に至った経緯を説明した。一方で、必要な医療体制を確保するために迅速かつ適切な対応を取る必要性を認めた。
また、議会では藤井寺市役所支所の設置条例廃止についても議論され、地域のコミュニティ機能の低下を懸念する声が挙がった。特に、支所機能の移転計画については、住民参加のプロセスが不足しているとの指摘があった。
さらに、議会では藤井寺市の公共施設整備に関する施策や今後の施策についも言及された。市民が納得するような説明責任が求められる中、今後の体制構築に向けた市の取り組みが注目されている。