令和6年5月21日、藤井寺市議会で第1回臨時会が開催された。議題には、重要な市税条例改正や予算補正が含まれ、多数の議案が審議された。
開会時の挨拶で、岡田一樹市長は、本臨時会で提案した諸議案への理解と協力を求めた。議長の岡本光氏は日程の通りの議事進行を呼びかけ、その後、会期は本日1日と決定された。
この臨時会では、市税条例改正に関する報告がメインのトピックとなった。白井昇総務部長は、改正内容を説明し、特に賃金上昇に伴う個人住民税の軽減について言及した。令和6年度限りの特別措置として、扶養家族1人につき1万円の減税が発表された。この施策は、物価高の中で国民の負担を軽減するために設計された。
さらに、令和5年度の一般会計補正予算案についても議論が行われた。白井総務部長は、歳入歳出の調整を行い、276億4263万円に達する予算が確定したと説明。また、特定財源の増減があったことを強調した。
次に、議案第35号については、旧市立藤井寺市民病院での医療事故に基づく損害賠償額の決定が議論された。村本匡成健康福祉部長は、和解額として777万3741円が提示されたことを報告した。この資金は医師賠償責任保険から支払われる予定であるという。
さらに、令和6年度の一般会計補正予算(第2号)に関しては、エネルギー・食料品価格高騰に関する支援策が提案された。市民に対する1世帯あたり10万円の緊急支援給付金が支給されることで、影響を受ける住民への手助けが期待される。
人事案件としては、藤井寺市教育委員会に新たに任命される永井由美子氏についての同意が求められた。小林宏行副市長は、彼女の経歴と専門性を挙げて適正を強調した。議会は無事に同意を受ける形で進行した。
また、議長および副議長辞職、ならびに新たな議長と副議長の選挙も実施された。片山敬子議員が新議長に選出される一方で、生田達也氏が副議長に選ばれ、その就任にあたっても挨拶が行われた。
全ての議案は異議なしで承認され、議会は円滑に進行したことが報告された。臨時会の閉会にあたり、岡田市長は市議会の支援に感謝を述べ、引き続き藤井寺市の発展に尽力する意向を示した。