令和5年11月28日、藤井寺市議会は令和5年第4回定例会を開会した。今回は、重要案件として、令和4年度の各会計決算認定や条例改正案、補正予算案が提出され、議論が行われた。
市長の岡田一樹氏は、開会の挨拶において、今回の議会に提出された案件は合計11件であり、特に重要な議題であることを強調した。また、先日行われた市民まつりの成功に対して、議員の協力に感謝の意を示した。
【各会計決算認定の審議】
今回の定例会では、令和4年度の各会計決算が議題に上がり、特に一般会計については一般会計等決算特別委員会での審査結果が報告された。一般会計歳入歳出決算認定について、山本忠司一般会計等決算特別委員会委員長は、審査の過程でケースワーカーの数や保育所の待機児童問題などが懸念事項として浮上したと述べた。
特に、木下誇議員は日本共産党を代表して、一般会計決算認定に対し反対表明を行った。その理由として、ケースワーカーの人員不足や待機児童の増加を指摘し、「市が待機児童解消に責任を持たない姿勢を懸念する」と訴えた。
賛成の立場から討論を行った國下尊央議員は、国や市の施策が地域において効果を持っていることに着目し、「地域経済の活性化に寄与する施策がなされた」と報告した。
【条例の改正案】
議案として提出された3件の条例の一部改正に関しては、いずれも市の行政運営に重要な影響を及ぼすものであった。岡田市長は、条例改正は透明性を持たせるためのものであるとし、適切な運営が図られる必要性を強調した。
特に、議案第51号として提出された職員給与に関する条例改正では、人事院の勧告に基づく給与の引き上げが焦点となった。これに対し、議告無関係に内訳が公表されることの必要性が論じられ、関連の精査を市民と共に行う姿勢が求められた。
【一般会計補正予算の認可】
また、令和5年度の一般会計補正予算については、規模や内容について詳細な説明があった。特に、福祉や教育分野への振り分けが強調され、市民に対するサービス充実を図るための正当性が訴求された。議員たちは、その監視の意義を確認しつつ、積極的かつ建設的な示唆をのべた。