令和2年第1回藤井寺市議会の定例会が行われ、様々な案件が審議された。特に、藤井寺市の国民健康保険特別会計予算に関する議論が目立った。
この議題について、議案第20号が討論の中心となった。「国保会計の財政基盤を強化するための広域化は、市町村単位の問題を解決するものとは考えられない」と発言したのは日本共産党の瀬川覚議員である。彼は国や府の方針が実際には保険料を引き上げる措置に繋がっていると指摘し、保険料の上昇に苦しむ市民の現状を強調した。
一方、賛成の立場から討論を行った麻野真吾議員は、「国民健康保険制度は市民の健康を守る重要な施策であり、この予算が必要不可欠である」という見解を示した。殺伐とした財政環境の中で、国保財政の安定は市民生活を支えるために必要だとし、施策遂行の重要性を訴えた。
また、介護保険特別会計予算に関しても意見が交わされた。麻野議員は、「後期高齢者医療制度の安定的な運営が求められる」と述べ、一方で、瀬川議員は反対討論において保険料上昇の実態を挙げ、「市にはしっかりとした配慮が必要だ」と強調した。
この他にも、藤井寺市下水道条例の改正に関する議論が行われ、木下誇議員は使用料の大幅な増加に懸念を示した。その一方で、国家的なインフラ整備の必要性を訴え、賛忙賛成の意見が出た。
全ての議案は最終的に可決され、議会はその後、市長の挨拶を含め一連の会議を終了した。市長の岡田一樹氏は、「市民が住み良い環境を整えるために、引き続き努力する」と表明した。