令和2年3月3日、藤井寺市議会は第1回定例会を開催した。
日程には市政運営方針に関する議論や各種条例改正案が含まれ、特に新型コロナウイルスへの対応が注目された。
公明党の伊藤政一議員は、感染拡大防止のための緊急要望書を市長へ提出したと報告し、4つの要点を挙げた。1つ目は国や府との連携強化、2つ目は相談窓口の開設と正しい情報提供の徹底、3つ目は感染者発生時の対応手順の明確化、4つ目は市が統一的に対応するための体制構築についてである。市長の岡田一樹氏は、対応本部の設置や総力を挙げた取り組みについて述べた。
さらに、伊藤議員は、藤井寺市の子育て施策についても質問。市長は「『子育てするなら藤井寺』を目指す」と強調し、保育の充実や病後児保育事業の開始について説明した。
新たに開園予定のふじみ保育園では、病後児保育事業の実施が予定されており、保護者の勤務等に影響を及ぼす事態にも配慮した施策であると述べた。
また、教育問題にも触れ、学校教育のICT化や環境整備を進める必要があると指摘した。伊藤議員に対し、教育部理事の西村光世氏は、情報モラル教育やICT機器による指導体制の強化を答弁、個々の児童の状況に応じた支援が重要であると強調した。
さらに地域を活性化するための施策も議論された。政策企画部長は観光資源を活かし、にぎわい創出を図るプランを提示。市長は、地域のニーズを踏まえた施策の実現が重要であると強調した。
伊藤議員は、空き家問題や医療費助成制度の拡充についての要望もあった。市長は、「子育て世代の経済的支援が重要である」と認識を示した。さらに、図書館についても言及があり、運営が市民にとって快適な環境であることが求められることを議論した。本定例会は、住みやすい藤井寺を目指し、様々な施策の進展や市民の生活向上に向けた意思確認の場となった。