藤井寺市議会は令和5年3月1日に令和5年第1回定例会を開催した。
本会議では、一般質問や専決処分の承認など多岐にわたる議案が取り上げられ、市民に関心の高い健康や福祉関連の話題が中心となった。
岡本 光議員(政新クラブ)は、新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけ変更について質問し、今後の市民病院の対応について尋ねた。松田 和人市民病院事務局長は、5類への変更後も現在の感染力の特性が変わらないことから、病床数の縮小は避けられないとの見解を示した。
さらに、岡本議員は、コロナ関連補助金が減少する中、病院経営への影響を指摘。松田局長は、経営面での厳しさと今後の対応について弁明があった。
次に、体育部門についても触れ、万田 栄治教育部長は、高齢者向けのスポーツ振興に関する取り組みについて説明。高齢者に適したスポーツの一例として、フロッカーの開催が紹介された。さらに、地域での健康増進の重要性が強調された。
また、日本共産党を代表して質問した瀬川 覚議員は、地域医療構想と実態の乖離について苦言を呈した。岡田 一樹市長は、現行の地域医療構想が課題に応じて見直しが必要であると同意しつつも、慎重な対応が求められるとした。市民病院のあり方検討も含めて、今後の進展が期待される。
さらには、国民健康保険制度の改正についても議論が展開され、保険料の見直しを含む新たな取り組みが挙げられた。全議案に対して、審議が行われ、最終的に承認された。
今後、藤井寺市では市民生活に密接に関連する健康や子育て、教育などの施策が進められることが期待されるとともに、市民目線の施策が推進されるよう求められる場面が多く見受けられた。